通電火災ってご存知ですか?地震の後、すぐに出来る通電火災対策について
月曜日の朝、大阪北部で大きな地震がありました。
ゴーという地鳴りと共に長く続く横揺れ。
学生の時に経験した阪神大震災を思い出しました。
私は大きな揺れを経験済だったけど、息子は初めて。
怖がっていたので、その日の幼稚園はお休み。
私の住む地域は停電や水道管破裂などなくホッとしました。
地震の時の避難や備蓄品、ガスの元栓を閉める事はよく知られています。
でも、通電火災ってご存知でしょうか?
今回は本当は怖い通電火災とその対策について、お伝えします。
通電火災とは
大規模地震などで停電したあと、電気の供給が再開した時に起こる火災です。
阪神淡路大震災の時、火災が多く発生しました。
火災原因が特定された中で一番多かったのが通電火災です。
通電火災の原因
・激しい揺れで電気配線に傷がつき、電気が流れショートして発火
・電気ストーブ使用中、地震があり落下物などで安全装置が故障。本当なら自動停止するはずが、通電後に加熱し発火
など、沢山の原因があります。
通電火災対策は
避難する前に配電盤のブレーカーを落として下さい。
お住いの住宅・マンションが感震ブレーカーなら必要ありません。
地震を感知したら、自動で落としてくれますよ。
ブレーカーが落ちていたら、電気が復旧しても勝手に通電しません。
通電火災の危険性があっても未然に防いでくれます。
電気ブレーカーを落とすのを忘れるかも?と不安な時は
今お使いの配電盤につけられる、後付けの感震ブレーカーがあります。
地震が来たら自動でブレーカーを落としてくれます。
価格は幅広く、電気工事不要の簡易型なら3,000円程度の物から。
電気工事が必要な物なら2~8万円程度です。
和歌山市、静岡市、横浜市、名古屋市など一部自治体では感震ブレーカーの設置補助金も出ます。
今は関西だけでなく、どこに大きな地震が来てもおかしくないと言われています。
大事な家や財産、思い出の写真などを通電火災から守る為、一度考えられて見てはいかがでしょうか。
最後に
地震など大きな自然災害はなかなか完全に防ぐことは出来ません。
でも、その後の二次的災害は人の努力で小さくできると思います。
地震が来たら、まずは火を止めガスの元栓を閉める。
避難路の確保。
家族の安全が確認出来たら、電気ブレーカーを落として避難。
これが出来たら、地震による火災は格段に減るはずです。
大きな災害の後、専門家による新しい災害対策が出されます。
でも、一番大切なのは普段から防災に対する備えと意識を持っておく事だと思います。