乳児用液体ミルク、8月8日解禁へ。市販までは1年以上の見通し。子育ての負担軽減、災害時にも。
海外で普及している乳児用液体ミルク。
東日本大震災の災害物資をきっかけに日本でも製造、販売が検討されていました。
法整備が整い、いよいよ8月8日公布、施行です。
育児の負担軽減や災害時の備えになると期待される乳児用の液体ミルクの国内販売が8日、解禁される。厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行する。メーカーは、原料の種類や配合などについて厚労省の承認と、成分について消費者庁の特別用途食品の表示許可を得れば、製造販売できるようになる。
出典:朝日新聞デジタル
ハワイに行った時息子は3歳。
スーパーに並ぶ液体ミルクを見て、なんて便利な物があるんだろうと思いました。
ミルクは卒業していたけど、乳児期にあったら楽だったろうなと。
今回は便利な乳児用液体ミルクについてお伝えしますね。
乳児用液体ミルクとは
成分は粉ミルクと同等です。
衛生的な密閉ボトル、紙パックに入っています。
未開封なら常温で保存可能。
すでにミルクが溶けて液体状なので、水やお湯、そして粉ミルクのように測ることもいりません。
よく振った後、封を切ればそのまま飲ませることが出来て便利。
欧米では普通にスーパーで売っていてメジャーな商品なんです。
下の画像のように液体ミルクのボトルに付属品のリングとニップルをつけるだけ。
外出先でもすぐ授乳出来て、大助かりです。
お得な大容量の場合は紙パックに入っているので、ほ乳瓶にうつして飲ませます。
液体ミルクのメリット
液体ミルクのメリットはたくさんあります。
・お腹が空いた赤ちゃんを待たせず、すぐに授乳できる
・外出先で水やお湯がなくても大丈夫
・お父さんや祖父母でも簡単、安全に授乳できる
・ミルクの準備が楽になって、育児負担が減る
・災害時、ほ乳瓶の消毒や水など衛生面での心配がなく、安心して赤ちゃんにミルクをあげられる
赤ちゃんはお腹が空けば泣きます。
私は母乳とミルクの混合で育てましたが、腹持ちが良いと言われるミルクでも3時間しかもちません。
夜中、眠い目をこすりながらのミルク作りはしんどかったです。
液体ミルクなら調乳せずにすぐにあげられます。
お父さん、おじいさん、おばあさんも気軽に育児参加できます。
液体ミルクのデメリット
便利な液体ミルクにもデメリットがあります。
・価格が高い(製造原価だけで約2倍と言われています)
・開封後は冷蔵保存で48時間しかもたない
・ボトルにニップルとリングをつけるタイプの液体ミルクは、一度口をつけたら1時間以内に飲み切らないといけない
これらのデメリットが出てきます。
欧米各国は乳幼児用液体ミルクの製造、開発に国家予算が出ているので比較的安く買えるそう。
日本でもなるべく手に入れやすい価格になって欲しいですね。
災害時の液体ミルクは赤ちゃんの命綱
水や物が不足して、衛生面で不安な災害時に液体ミルクは役立ちます。
常温保存できるので、災害の時も安心。
母乳の方でも災害時はストレスで出なくなったという話も聞きます。
栄養源の限られた赤ちゃんにとって、母乳やミルクがない状況は死活問題。
液体ミルクは災害時に赤ちゃんの命を繋いでくれます。
液体ミルク、市販までは1年以上の見通し
液体ミルクは明日から解禁ですが、メーカーの団体によると市販されるまで1年以上かかる見通し。
実際に買えるまではもう少し時間がかかりそうですね。
でも、日本の液体ミルクの規格が出来たことで一気に商品開発が進みそうです。
国産の液体ミルクが出来るまでは個人輸入
災害時に備えて、液体ミルクを購入したいという方もいるかもしれません。
液体ミルクを買うには今のところ、個人輸入しかありません。
楽天市場などで海外から買い付けした店舗がネット販売しています。
少しご紹介しておきますね。
まとめ
日本の乳幼児液体ミルク商品化へ一歩進みました。
共働き世帯が増えて、子育てに対する負担は増えています。
育児が少し楽になって、お父さんも授乳参加しやすくなる液体ミルクは今の時代にピッタリなアイテム。
今年に入り災害も多いので、1日も早く国産液体ミルク発売して欲しいですね。